感染管理認定看護師になる条件

感染管理認定看護師とは、日本看護協会が認定している専門性を持った看護師資格の一つです。1998年に制定、2001年から認定を開始しています。主な役割は、勤務する医療機関で発生した感染症の監視、調査及び感染状況の確認、対策の実施です。

感染管理認定看護師になるには日本国で定める看護師免許を持っていて、通算で5年以上の実務研修受講実績があり、そのうち、認定を受けたい分野の実務研修の実績が3年以上必要です。

認定看護師の教育課程にはA課程認定看護師教育機関(特定行為研修を含まない)とB課程認定看護師教育機関(特定行為研修を含む)があります。感染管理認定看護師の場合、通算3年以上、感染対策委員会、ICT、リンクナース会といった感染管理に関わる活動実績があり、感染予防や管理における改善実績が1件以上あることが求められます。また、医療関連感染サーベイランス実施の流れを理解し、医療機関で感染管理活動を行っていることが望ましいとされています。

尚、A課程認定看護師教育機関は2026年度を持って教育を終了します。2020年度は感染管理認定看護師養成課程のA課程を神奈川県立保健福祉大学実践教育センターと北里大学看護キャリア開発・研究センターで、B課程を日本看護協会神戸研修センターで開講しました。

所定の教育課程を修了すると、認定看護師認定証の交付を受け、認定看護師名簿に登録されます。感染管理認定看護師を含む、認定看護師には5年ごとの更新があります。その際、看護の実践と自己研鑽の実績に関する書類審査が行われ、資格の更新を受けることになります。